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秘密保護法阻止 緊急学習会を開催

秘密保護法制定の動きが緊迫する中で、とにかく一刻も早く、法案の中身を学び、その危険性を多くの人に知らせていこうと大阪中央法律事務所、共産党枚方、交野両市議員団、枚方労連、党枚方・交野地区委員会の主催で緊急の学習会をサンプラザ生涯学習センターで11月19日に開催しました。。
 会場いっぱいの参加者は最初に、西川弁護士の「民主主義を破壊する秘密保護法」と題した講演を聞きました。約40分の講演は大変わかり易いものでした。
 その後、枚方市民オンブズマン世話人の野田隆治さんが情報公開に取り組んできた市民の立場からお話をし、その後、参加者から質問が相次ぎました。
 講演を質疑応答からわかったのは本当に恐ろしい法律だということです。
①実質的に裁判ができないということ。
とくて秘密とされれば、何が秘密なのかは裁判官も検察官も、ましてや被告人にも知らされないわけですから、裁判が成り立たなということです。裁判は公開ですから、被告人が申述する中でもし秘密とされていることを喋ってしまってはいけないので、音声を「ピーー」という音でかき消す器械の導入が予定されていることが冗談でなく考えられているそうです。そういえば外国のドラマ、映画でテロなどで逮捕された場合、弁護士も呼ぶ権利がなく、裁判もかけられずに監獄へ送られるというシーンを思い出しました。まさに日本でも同じようになるということです。
②国会でも市議会でも特定秘密に関わる質問はできない。
当局の不正を正す質問をするために調査活動をしていく中で、特定秘密とされているとに接触してしまったら議員を失職するということになります。例えば先日福井の原発で福島第一原発と同じような事故が起きた場合、琵琶湖の2割が汚染されるという報道がありました。枚方の水は琵琶湖から来ています。枚方の水が供給されないことになります。当然市民の安全・暮らしを守るために福井の原発の安全性を議員として追及しなければなりません。しかし、原発が特定秘密にされてしまえば調査をしようとしただけで秘密保護法違反で逮捕・失職ということになります。国会議員も失職すると石破幹事長は明言していました。
③枚方市内の工場で武器が作られても特定秘密に関わることになれば近づくことさえできない。
枚方市には、戦前、火薬製造所など旧陸軍施設が3か所もあり、その一つ禁野火薬庫が1939(昭和14)年3月1日に大爆発を起こし、約700人もの死傷者を出しました。当時は動員させられていたし、戦争中なので火薬庫の存在は住民も知っていました。しかし秘密保護法案ができれば知らされずに軍需産業が稼働することになります。身近なところに危険があっても知らずに日常生活を送り、事故でも起きれば甚大な被害が発生します。このようなことは絶対に繰り返してはなりません。
学習会は私が市会をしたのですが、最後に「平和の街枚方として必ず廃案にしよう」と締めくくりました。