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駐輪場まで民間事業者が管理

本日、6日から9月定例月議会が始まりました。市の施設を民間事業者が管理代行する指定管理者の指定についての案件が続きました。

これまでシルバー人材センターが特定の指定管理者として管理運営してきた市内に20カ所ある自転車駐車場(駐輪場)を今回公募して4事業者が応募して(株)ダイゾーという大阪市内が選定委員会で選定されたという報告がされました。私はなぜ高齢者の就労の場、生きがいの場という役割を選定基準にしなかったのかと質問しましたが、土木部長はほとんどの駐輪場は高齢者が従事しているから必要ないという無責任な答弁でした。現在350人働いているが、何人雇用するのかという質問では「現従事者全員に声をかけ、希望者には面接を受けていただく予定であると確認している」という答弁で、結局何人働けるのかわからない。今回の事業者は1時間無人の時間を増やすということでサービス低下につながるのではないかとの質問には「建物構造の自転車駐車場5か所と防犯上特に必要と認めた1か所の計6か所以外は、スタッフの配置を1時間遅らせ午前7時からの内容になっています。そのため定期券の販売開始時間が1時間遅くなる駐車場が出てまいりますが、この点につきましては、各自転車駐車場の定期券の販売状況等を考慮し、来年4月の業務開始までに、指定候補者と協議の上スムーズな移行ができるよう努めてまいります。一時利用される方につきましては、特段のサービス低下につながるとは考えていない」と、どうなるかわからないのに大丈夫という答弁。

2回目ではサービス向上というが具体的な内容は事業者が提出した事業計画書にあり、それは議員にも報告されず、見ようとすれば情報公開請求しなければならず、これでは判断できないと質問すると「より分かりやすい仕様書等検討する」という都便でした。結局今回はわからずじまいだったと認めているわけです。

3回目では今後の高齢者施策を質問しうると長寿社会部長が「シルバー人材センターは、高齢者に臨時的かつ短期的な就業、又はその他の軽易な業務に係る就業の機会を確保することにより、高齢者の生きがいの充実を図ること等を目的として活動を行っています。現在、市からは、シルバー人材センターに対して、長寿社会部所管の楽寿荘の受付業務委託を始め、自転車放置禁止区域内指導・整理整頓業務委託など、庁内の各部署から様々な事業を委託しているところです。本市としましては、高齢者が働くことを通じて生きがいの充実が図れるよう、引き続き、法律の考え方に則り、地方公共団体の責務として、シルバー人材センターを支援していく考えです。」と形式的な答弁が返ってきました。

私が共産党議員団を代表して反対討論しました。

はじめに、市民サービスの向上をはかる何回も答弁で繰り返していたが、市内高齢者で構成するシルバー人材センターに就労・生きがいの場として自転車駐車場の管理運営をまかせることが市民サービスの向上であり民間事業者に任せるべきではありません。

まず、議案書の選定調書の選定概要を読んでも、これまでシルバー人材センターを非公募で選定してきた根拠である、高齢者の就労支援や生きがい施策等を推進するということに全く触れられていません。自転車駐車場の役割は放置自転車の解消だけでなく、高齢者の生きがいと働く場としての役割があるにもかかわらず、これを全く無視して広く民間事業者を募集するための選定基準での選定は認められません。

また、現在働いている方や高齢者の雇用は行うと提案しているとのことですが、これは障害者雇用、ひとり親家庭の親の雇用と同様に努力項目です。

現在350人働いている方の雇用を確保するとしながら何人雇用するかわからない状況であり、まったく根拠がなく、高齢者の就労・生きがいの場が大幅に縮小されるのは明らかです。

民間事業者の提案では結果として現在シルバー人材センターが行っている状況と比べて自転車駐車場に誰もいなくなる無人の状態が増えたり、14ヶ所の自転車駐車場で朝6時から7時までの定期券販売をしなくなるなどサービス低下につながるのにもかかわらず高い評価を受けて指定されること。

選定委員会で評価されていることが実際にできるのか、何よりも事業者がどのような提案をしているのか具体艇的にわからないことを認めるわけにはいきません。

最後に、1733筆の高齢者の職場を守ってほしいという切実な要望署名をいただきました。この署名はわずか4日で集められたそうです。多くの高齢者の願いにこたえるためにも今回の民間事業者である指定管理者の指定はすべきでないことを申し上げて反対討論とします。

平和ロード九条の会講演と文化のつどい

今日はサンプラザ生涯学習市民センターでのひらかた平和ロード九条の会「2017講演と文化のつどい」に参加しました。最初にシャンソン歌手ゆうさんのシャンソン&トーク、飛騨峰代さんのピアノ伴奏で「愛の賛歌」「おばあちゃんのポルカ」「防人の歌」など、まさに愛と平和を歌いあげていました。
後半は阪南大学教授の桜田輝雄さんが憲法の話しを交えて今の大阪の問題、カジノ、万博、維新政治、都構想ををズバッとその問題点を明らかにしてくれました。まず、カジノは個人の嗜好の問題でなく、社会問題であることを押さえる必要がある。推進派はギャンブル依存症も個人責任として、個人の問題を国が縛るのはおかしいという主張をしているが、これは社会性を無視した主張であり、公共の利益に反するものは許してはダメ。税金を使ってとばく場を作るなど質の低い政策を進めるのはまさに、維新政治により社会連帯がズタズタにされた中から出てきた問題だと解説してくれました。万博もIRも「ちょっと待ってホンマにできるの?」と考える必要がある。というのは予定地である夢洲は地下にはPCB,ダイオキシン汚染物資でいっぱいこんなところに世界の人たちが来るのか?東京の豊洲市場の二の舞いになる。もし津波が来たらどうするのか、大阪府は堤防を作るから大丈夫と説明するが、その前提は堤防が絶対に壊れないということだが、そんなことはあり得ないことであること。都構想は大阪市の10兆円の資産欲しさの計画。大阪の経済は集客産業中心に切り替えて30年が経過しまともな経済対策をしていないなど大変勉強になる話でした。