月別アーカイブ:2011年7月

枚方民報661号

661-1面枚方民報661-2面枚方民報2011年7月30日付、661号です。
1面は、7月24日開催の岡田知弘氏(京都大学教授)を招いてのシンポジウム「つくろう市民の手で!清潔・公正な市民が主人公の府市政を!」の報告。枚方市政を考えるシリーズ③保育所待機児童問題
2面は、中学校給食視察報告、おりぐち勲活動日誌

枚方民報660号

枚方民報660-1面枚方民報660-2面枚方民報2011年7月23日付、660号です。
1面は、枚方市政を考えるシリーズ①談合のまちから清潔公正な市政へ
2面は、枚方革新懇「福井原発視察と一滴文庫ツアー」の報告。枚方生活保護自動車保有訴訟

枚方民報658号

2011.7.9 №658
中核市への移行、介護保険、保育制度の問題などを問う
市民が主人公となる街づくりを ―広瀬ひとみ議員の一般質問―

自治基本条例の制定を
 竹内市長は就任後、策定がすすめられていた市民参加条例の制定を中止しました。
 日本共産党議員団は、市民が主人公となる街をつくるためにも、こうした条例の制定は必要だと求めてきましたが、市長は『議会制民主主義が基本』だとし、一貫して消極的な姿勢を示してきました。
 市政への市民参加を保障する自治基本条例を制定する自治体が全国で広がるなか、広瀬議員はあらためて市長に「市民とともに学びあいながら、多くの市民の参画を得て条例をつくるべきだ」と問いました。
市長は「地域の主役は市民であり、市民意見を充分たまわりながら今後検討していきたい」と答えました。

有罪判決が下れば  
談合事件の再調査をするのか
 談合事件により逮捕された前市長は、最高裁判所に上告中ですが、8月末の市長選挙への出馬を表明しています。
 竹内市長は、「40万市民の信頼回復」「自ら襟を正す」と公約に掲げてきましたが、事件の調査は事務事業の検証にとどめ、政治倫理条例の制定も行いませんでした。
利権や不正を許さない行政運営を
 広瀬議員は「仮に、前市長に有罪判決が下れば、再調査を行う気があるのか」と問いました。
 しかし、総務部長は、「公判の推移を注視していく」と消極的な姿勢を崩しませんでした。
 広瀬議員は「中核市への移行により許認可の権限が増えるということは、これまで以上に利権や不正を許さない行政運営が必要だ」と述べるとともに、こうした姿勢では、自ら襟を正すと述べた公約にも反すると厳しく批判しました。

関西州めざす流れ 大阪版分権ビジョン 
中核市移行は、メリット・デメリットを示し丁寧に検討を
 竹内市長は、保健所の移譲について大阪府の協力(土地の無償譲渡や検査器機の整備など)を得ることができたと、平成26年度に中核市へ移行すると表明しています。
 橋下知事は、大阪都構想、道州制をめざし府下の自治体への権限移譲をすすめています。
 広瀬議員は「枚方市の中核市移行もこうした流れのなかにのみこまれているのではないか、人員削減がすすむなか専門的な業務を遂行できるのか」と疑問を呈し、枚方市民にとってのメリット・デメリットを示し丁寧に検討するよう求めました。

特別養護老人ホーム待機解消にむけ方策を
広瀬議員は「平成18年度から大規模特別養護老人ホームが建設されず、市民だけでも969人が待機している。在宅介護への市独自の支援を強めるとともに、今年度に策定する計画のなかで、特養の整備方針が盛り込まれるよう大阪府に働きかけるよう求めました。 市長は「非常に大きな課題だと痛感している。国・府の動向を注視し、関係機関との調整を図る」と答えました。

子ども・子育て新システム 保育でもうけるなど論外だ
広瀬議員は、民主党政権が保育や子育てでもうける成長戦略をうちだし、保育の市場化をすすめる「子ども・子育て新システム」の導入を検討していることを批判し、市としても国に必要な意見をあげるよう求めました。
 市長は「保育の質や保護者の利便性を保持し、市の責任を明確に示すことなど、よりよい制度構築に向け、市長会を通じ意見を述べていきたい」と答えました。
 広瀬議員は、制度の問題を指摘し、待機児解消を強く求めました。

6月議会 石村議員の一般質問から
さだ保育所跡地は子育て支援の場所として残せ
 ますます深刻な保育所待機児問題について、石村議員は「23年度当初でも50名近くの待機児童が生まれ、年度途中でも400人近い子どもたちが保育所に入れない状況が生まれている。とりわけ南部地域の待機が多く、市はさだ保育所を楽寿荘横に移転民営化し定員を増やすとしているが、30名しか増えず解消とはならない。さだ保育所跡地は、0歳から3歳までの子育ての拠点として残すべきではないか」と質しました。
 福祉部長は「さだ保育所の跡地については連続立体交差事業での活用を予定しているが、それまでは地元の要望の駐輪場や地域の集会スペースの活用の方向性を本年度中に整理したい」と答えました。
 石村議員は「待機児童の解消は既存の保育所の定員増だけで行ってきたがこれではいつまでたっても解消はできない。新規の保育所建設を行い、現存の公立保育所の機能
ももっと生かすべきだ。
 そのためにも駅に近い立地条件を生かし、さだ保育所跡地は、市民の憩いの場所や、大切な子ど
もたちの子育て支援の場
所として残すべきだ」と強く求めました。

「君が代起立条例」の廃止を府に求めよと市長に要求
  6月3日、大阪府議会で公立学校の教職員に「君が代」の起立斉唱を義務づける全国でも初めての条例案が可決しました。また橋下知事が、起立斉唱に従わない教職員に免職を含めた処分基準を定める条例案を9月に提出する意向を示したことについて、石村議員は「このような不利益処分を伴う強制は、教育現場になじまないものであり、憲法に保障された『思想・良心の自由』を侵すものだ。公教育への介入や教職員・市民への思想統制につながる条例は廃止するよう府に求めるべきではないか」と市長の見解を質しました。
 しかし、市長は「府の教育委員会が適切に判断するもの」と冷たい答弁を繰り返しました。
 石村議員は「保護者や子どたちに信頼されている熱心な先生がこの一点だけで、学校をやめなければならないのはおかしい」と、無責任な市長の態度を批判しました。

震災支援物資ありがとうございました
6月20日~30日、党地区委員会から3人の震災ボランティアが、東日本大震災の被災地、岩手県大船渡市に出向き現地での支援を行いました。
 多くのみなさんに御協力をいただいた支援物資は、ダンボール11箱となり、車に積み込んで現地まで運びました。
 これらの品々は無料青空市で、仮設住宅に住んでおられる人々に届けることができました。ありがとうございました。地区委員会では、9月にもボランティア派遣を計画しています。みなさんの応募と支援物資の協力を、引き続きお願いします。

「枚方市新子ども育成計画検討協議会」市民委員の募集が行われています
 市内に住んでいて、子育て中・子育ての経験者、児童福祉、子育て支援、青少年育成に関心のある方が対象です。
 任期…2年  募集人員2名。 募集期間は7/1~7/21。
 1000文字程度の「子育て支援」をテーマにした小論文が求められています。
 申込み書は枚方市の子育て支援室にあります。詳しくは、子育て支援室又は共産党市会議員団まで。

法さんのボランティア報告と原発問題学習会を開催

 堂山自治会館で今日、7月9日(土)3時から法月さんが6月に岩手県に震災ボランティアに参加した報告会を開催しました。以下は法月さんの手記です。

東北・岩手県ボラン ティアに参加して 法月明司
 6月21日(月)、枚方・交野地区委員会事務所にて、被災地へ持っていく物資、夏用肌着、夏布団、シーツカバー、携帯用防水テレビ等を積み込み、13時に出発しました。
 名神高速道路→北陸道→磐越道→東北道の蔵王パーキングエリアで受け入れ先の時間調整を兼ねて仮眠しました。
 陸前高田市の共同ボランティアセンターの敷地内のテントで被災状況の説明を受けて、小学校の校庭に建てられた仮設住宅に、要望に応えて用意された米、野菜、カレンダーなどを運びました。
 各仮設の住民に、どう声をかけていいのかわからず、中野さんの横でただ見ているだけで、一日があっという間に過ぎてしまいました。
 枚方から持ってきた物資を25日(金)までの宿泊地・大船渡地区委員会へ車で運びました。その2階が我々の宿泊地です。
 22日(水)午前中、地元の共産党市会議員が被災現場へ案内してくれました。
 その後、大船渡の仮設住宅へ党府本部から送られてきた「いわさきちひろカレンダーを届けました。このカレンダーは心が和むと喜ばれているそうです。
 この日、私は各家庭に直接一軒づつ声をかけることができたので、声かけについては少し自信がつきました。
 今日は地元の議員さんも加わり、今後の市に対しての要望も出され、議員さんも生の声を聞けたと思います。
 仮設はお金がかかる、雛所と違って高熱水も自己負担。お金が無いから自衛隊のお風呂に入りに行ってるという方もいました。また、トタン屋根で大変暑くてたまらない。板の間ではなく畳の上で寝たいなど、ボツボツといろんな問題を話してくれました。
 23日(木)は、社会福祉協議会が設営しているボランティアセンターに行き、被災した家の家主さんの指示に従って、重い物の移動などをしました。
 その後センターに戻り、土砂で埋まった溝をスコップで土嚢袋に入れる作業をしました。作業中、ボランティアに来ていた大学生と話ができました。「自分たちは福岡県から来て盛岡の大学での学会に参加してから有志でボランティアに参加した」との事でした。 若い学生さんが男女を問わず、雨の降る中、Tシャツ1枚で黙々と土砂を掘り出している姿に感動しました。午後からは雨が本降りになったので作業は中止になり宿舎に戻りました。
 24日(金)は朝から雨。地区委員会の1階も津波で被害を受けていたので、海水で濡れた本や書類、家財道具の片づけをしました。その夜は民主党の小沢元代表の影響が色濃く残る五葉温泉へ行きボランティアの疲れを落としました。
 25日(土)朝早く大船渡市を出発し帰阪しました。枚方へ帰って来て車の走行距離を見ると2300kmでした。
 出発前は自分がどれだけ地元のボランティアに役立つか心配でしたが、ボランティアも多種多様です。
 例えば、大阪の茨木市から来た仲間はたこ焼を仮設住宅の空地で焼いて住民に食べてもらい、また八尾市から夫婦で来た奥さんはお年寄りの髪の毛をカットして皆さんから喜ばれていました。
 被災地は今後梅雨になり、梅雨が明ければ暑い夏です。長い支援が必要です。後援会員の皆さんの希望者があればまた私も参加して車を提供しますので、ボランティアに参加しましょう。
 あなたの心温まる善意を待っています。

私からは原発問題についての報告をしました。